19.館長の目と心(落書帳より)

友達と 我が想うほど あいつには
      ないないづくし 俺の存在

功なれば 悪口言った あいつまで
       遊びに来る 腹の黒さよ

ほうれみろ ヤツの大ぼら 始った
       身振り手振りの おまけをつけて

議をいうな あんたの話 しらけ鳥
       心あらずば てげてげに聞く

ぬけぬけと ああだこうだと 弁解す
       友の顔つき ひん曲がりたり

情け無し 心語れる 友もなく
      はみだし野郎 それに気づかず

みつけたぞ いつかははげる 化けの皮
       まさかまさかの 友の裏切り

あらおかし 口と行動 伴わず
       知る人ぞ知る 彼の人格

一変し 飲めば勇まし あの男
       はきだすものは 愚痴ばかりなり

カッコ良く 札びらきった 奴は今、
       詐欺で捕まり くらい込んだり

呼び込みの 声につられて 入りたれば
       若い娘いずこ おばんがきたり

うす暗き ピンクサロンの娘さん
       歳は隠せず しわ見つけたり

すきま風 妻の裏切り 見えずして
      知らぬ亭主は 働きづくめ

不潔だわ 聖人ぶった 人妻が
       男にくるい みるかげもなし

小指なし  ヤツの生き様 人知らず
       その古傷の 苦き想いを

肩をおとし えさを求めて 野良犬は
       あれも人生   これも人生

コツコツと 喰うや喰わずに 溜め込んだ
       どケチ親父に  ドラ息子あり