14.親子のふれあい

夜の11時頃・・・ガヤガヤ ワイワイ ボソボソ 外がうるさい! 何?

と好奇心から外を覗いてみる・・と・・5~6人の人間がたむろしている。 

タバコを吸っている者。自転車にまたがっている者。 2人乗りもいる。 

な~んだ立ち話しか!と思って家の中に入る。

(ん? だが待てよ 今の連中 もしかして中学生? 高校生? 今この時間に何故?何をしてる?)

もう一度外へ出る。 じ~と目を凝らしてみると確かに未成年のようだ。 彼らもこちらに気付いた。

「おい! おまえ達ここで何をしているんだ!」「・・・・・・」何も答えない。 誰も答えない。

「ここで何をしているんだ こんな時間に?」と改めて聞くと ひとりが「塾の帰りです」と答えた。

「塾? 塾の帰りだったら何でさっさっと帰らんのか? 今何時だと思っているんだ! え~っ!

それに誰かタバコ吸ってたな お前達 中学生か? 高校生か?」

「誰も吸ってませんよ!」

「嘘つくな 俺は さっきから見ていたんだぞ じゃ 調べてみようか!」

と身を乗りだすと俺いらの言葉も終わらないうちに さ~っと散って逃げてしまった。

逃げられたら仕方がないが 道端にはタバコの吸殻だけが落ちていた。

たった それだけの事なのだが、問題は彼等のこと(学習塾は何時まで? タバコ吸っているのを

親達は知っているの?) お父さんお母さんは仕事、家事で忙しく注意深く観察することがない。

塾に通う=よく勉強するよい子・・・という思いから塾に通っているだけで安心している親。

子供の行動に親が気付いていない。あの時、何をしているのか!という私の問いに

「塾の帰りだ」と堂々と答えた少年。塾の帰りだと言えば誰も何も言わないとでも思ったのだろうか!

塾に通っている。勉強に通っている。勉強さえしていれば良い子。 

その辺のところに何か欠陥がありそうな気がする。

子供達にとって何でも言うことを聞いてくれる親。何も文句言わない親。欲しいものを何でも買って

やる親たちが理解のある親ちゅうことになるのかな?

違う! 時には我慢を教えてくれる親。ダメなものはダメ、悪いものは悪いと叱れる親、

それが子供を思う本当の親だと思う。子供達を教育するには まず 親が手本を示さなければならない。子供

達は親の背中を見て育つ。 親がつまらなければ子もダメになる。 反論もあろうが、大体間違いない!

皆、自分の子供は可愛い! その子供を強く逞しい子供として成長を望むなら、厳しい躾のなか 

優しい親子のふれあいが望ましい。 親たちも、もっと子供のことを知ろうや!

それがいい それがいい。