36.塞翁が馬(鯵騒動)
「お父さん 鯵(アジ)が美味しそうだったので買ってきたわ!100円よ^^」
100円が高いか安いか分らないが・・・朝食のおかずに 鯵がでた。
「どう?」「あぁ 美味しいよ!」・・・と食べた。
食後、ん? ん? おかしい? チクリ! 喉の奥に 骨が刺さっているみたいな!
先ほど食べた鯵の骨が刺さってしまった。
ゲッ! クワ~ッ!と吐き出すが取れない ご飯をまる飲みすれば・・・これも効果が無い!
チクリ! イライラする。よく気に入らない厄介なヤツを 喉に刺さった骨のようなヤツと云う。
更にイライラが・・・病院に駆け込むことに! ところが今日は日曜日 在宅医は何処だ!
幸い 近くに見つかった^^
診察室 あぁ~あ~ 喉の入り口で見つからない?
医師「カメラで見てみましょう」・・・と
「あ これですねぇ 刺さっていますよ^^」・・・とカメラの先にピンセットみたいな物を
取り付け。 取れた! フゥ~ すっきり たかが骨 されど骨。アハ^^。
会計 受付で待つこと15分 「長谷場さん!」呼ばれる。 「14,800円です。」
(え~っ? 14,800円? マジ? 高!)・・・と思いつつ 黙って払う。
家に帰る 妻が「どうでした? 取れました? いくらだったの?」・・・と
・・・・「云えない!」「え~っ 何んで? いくら? 2,000円? 3,000円?」
・・・・「云えない!」「何んで いくら支払ったの?」
14,800円! 「え~っ 14,800円! 嘘でしょ!」 「本当だよ!」
「わ~~っ もう~~っ 100円のアジが14,800円に化けたの! も~っ 伊勢海老食べた方が
良かったよ~~温泉の1泊グルメツァーにも行けたのにぃ!」
そうなのだ 100円のアジが14,800円に化けたのだ! トホホホ^^
・・・・・と ここまでは笑い話
ある日 生命保険のおばちゃん達が立ち寄る 保険の更新の相談で・・・
雑談の中で アジの骨が喉に刺さり 100円のアジが14,800円に化けた話で盛り上がる。
「長谷場さん それって もしかして 保険がでるかも?」・・・と云う話になった。
「診断書とって提出してみますか? でもねぇ 出なかったら 診断書3,000円がパァーに
成りますからねぇ!そうなると 今度は鯵が18,000円になっちゃいますからねぇ!^^」・・と
たかが喉に引っかかった骨 まず 99% 保険は出ないやろ! 3,000円かぁ・・・迷う^^
その話を遊びに来た息子へ話すと 「お父さん それ ボクが出してやるわ!」と
「3,000円だよ もし 保険が出なかったら 3,000円パァ~だよ^^ よし じゃこうしよ
保険が出たら お前に 6,000円返すわ!」となった。
再び病院へ(診断書を書いてください!)・・・家にいると 病院の先生から電話!
「あ 長谷場さん これ保険会社に申請する診断書ですよね? 保険は厳しいかも! 診断書代
3,000円かかりますよ! 宜しいのですか?」「いいですよ 勉強ですから・・・」
保険会社にダメもとで申請書を提出。
稽古から家に帰ると 妻が何かペーパーを広げて 「お父さん ジャジャジャ~~ン」と
何? ん 何? 手渡されたペーパーは保険会社からの お知らせ
ん? 何んと 100.000万円振り込みました・・・との知らせではないか 嘘だろう!
100円の鯵(アジ)が18,000円に化け ガックリしていると今度は100,000円に化けたのだ^^
まぁ こんなこともあるの これが人生かよ 実におもしろい!
・・・と喜こんでいると 次の日 ガガガ~ッ 車のフェンダーをブロックで擦ってしまった。
トホホホ 修理代いくらかかるんやろ・・・・
それでいい それでいい